人間力育成講座(竹口病院様/東京)

「辞めたい」を防ぐ鍵は、待遇だけではない。看護師が働き続けられる“心の土台”とは

看護師の採用と定着は、多くの医療機関にとって長年の経営課題です。
求人を出しても応募が集まりにくい。
時間とコストをかけて採用しても、早期離職につながる。
こうした状況に、頭を抱える経営者や看護部の皆さまも少なくないのではないでしょうか。
もちろん、給与や勤務体制の整備は重要です。
しかし離職の背景には、それだけでは解決しきれない課題もあります。
日々の人間関係で感じるストレス。
感情をうまく整理できない苦しさ。
「自分ばかりが頑張っている」と感じる孤立感。
こうした目に見えにくい負担が積み重なり、看護師が静かに疲弊してしまうケースもあります。

◾️ 知識・技術の前に、働き続けるための土台を整える

東京都昭島市の竹口病院様では、2026年7月から8月にかけて、看護師19名を対象に全5回の「人間力育成講座」を実施しました。
本講座で扱ったのは、専門知識や看護技術そのものではありません。
現場で自分らしく働き続けるために必要な、次の4つの力です。

• 自己理解
• 感情への対処
• 主体的な行動
• 信頼関係の構築

患者さんやご家族との関わり。多職種との連携。業務が重なる忙しい勤務時間。
看護の現場では、一人ひとりが状況を受け止め、自ら考え、周囲と協力する力が求められます。
そのためには、相手を変えようとする前に、まず自分の感情や思考の癖に気づくことが欠かせません。

◾️受講後に見られた、意識と行動の変化

講座前後に10点満点のアンケートを実施した結果、
「主体的な行動」は受講者19名全員で向上が見られました。
また、「気づき・自己理解」の平均評価は4.68点から7.68点へ上昇しました。
3点の上昇は、受講者自身が自分の状態や関わり方を見つめ直す機会になったことを示す結果の一つといえます。
自由記述では、次のような変化が多く見られました。
相手を変えようとするのではなく、自分の受け止め方や関わり方を見直したい。
感情に振り回される前に、一度立ち止まって考えられるようになった。
自分だけで抱え込まず、周囲に相談することも必要だと気づいた。
さらに、19名中約8割にあたる受講者が、こうした気づきに強く納得したと回答しています。

◾️「辞めない職場」は、制度と関係性の両方でつくられる

離職の要因は一つではありません。
待遇、勤務時間、キャリア、家庭環境、人間関係などが複雑に重なります。
だからこそ定着支援も、制度改善だけで完結させないことが大切です。
看護師一人ひとりが、自分の状態を理解する。
感情を適切に扱う。
周囲に助けを求める。
相手と建設的な関係を築く。
こうした力は、働き続けるための土台になります。
人間力を育てることは、看護師の負担を本人の努力だけに委ねることではありません。
一人ひとりが安心して声を上げ、支え合い、より良い看護に向き合える組織文化を育てる取り組みです。

看護師が「ここで働き続けたい」と思える職場づくりを、制度と心の両面から見直してみませんか。

看護師の定着や組織内コミュニケーションに課題を感じている医療機関様は、お気軽にお問い合わせください。
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